教育
外科医のトレーニングは大きな転換点を迎えつつあり、私たちは既存のものにとらわれない考え方のもと、「10年後の選ばれる」「自分自身が幸せな」外科医になるために何が大切かを伝授したいと思っています。呼吸器外科専門医として標準的なレベルに達するまでは少なくとも10年かかるため、多くの修練医を受け入れることよりも、一人一人に長く寄り添うことを優先します。また、ハラスメントは徹底して排除します。
呼吸器外科専攻医カリキュラム

奈良県立医科大学呼吸器外科の活動報告
2026年
2025年
奈良県立医科大学呼吸器外科のトレーニングには次のような特徴があります。
1 診療・研究・教育を、同時進行することで効率化・能率化します。
2 入局を必須とはせず、幅広いキャリアを認めています。
3 ドライラボ・ウエットラボ・On-the-jobトレーニングをつなげた手術教育を行います。
4 ロボット手術・胸腔鏡手術・開胸全てのトレーニングを受けることができます。
5 多くのローテーションや連携先・留学先を紹介可能です。
研修に関するQ&A
Q1. 心臓血管外科研修の主な目的は何ですか?
心臓血管外科研修では、呼吸器外科医として必要な高度な外科的基礎技術と解剖学的理解を習得します。
主な研修内容
・ 胸骨正中切開手技の習得
・ 人工心肺および体外循環の理解
・ 縦隔解剖の理解
・ 重症患者の周術期循環管理の経験
肺癌や縦隔腫瘍の進行例では、心臓血管外科領域の知識と技術が必要となるため、本研修を重要な教育機会と位置付けています。
Q2. 肺移植研修の主な目的は何ですか?
肺移植は呼吸器外科手術の中でも最も高度な技術と周術期管理を要する分野です。
主な研修内容
・ クラムシェル切開手技の習得
・ 気管支・血管吻合手技の学習
・ 肺移植周術期管理の理解
・ ドナー評価・レシピエント評価の経験
肺移植研修を通じて、呼吸器外科医としての手術技術と周術期管理能力をさらに高いレベルへ発展させることを目標としています。
Q3. ロボット手術の研修はどのようにして行いますか?
ロボット支援手術の習得をいたずらに急ぐ必要はありません。
呼吸器外科医として最も重要なのは、まず開胸手術および胸腔鏡手術の基本手技と手術解剖を十分に身につけることです。これらの基礎が確立されていれば、ロボット支援手術の習得は決して難しくありません。
当科では、奈良県内で最大のロボット支援呼吸器外科手術症例数を有しており、豊富な症例を通じて段階的にロボット支援手術を学ぶことができます。
Q4. 海外臨床留学を希望する場合、どのような支援がありますか?
・ USMLE取得支援
・ 北米主要施設(メイヨークリニック、ハーバード大学、デューク大学等)への臨床留学相談
・ 留学経験者によるキャリア相談

院内で定期的に行っている胸腔鏡手術のウエットラボ


2024年1月27日に行った
心臓血管外科・呼吸器外科合同の手術手技コンテスト

当科専攻医がIntuitive社のラボで行ったロボット手術のシミューレーション
関連施設のご紹介
■済生会中和病院
東条 尚
済生会中和病院 呼吸器センター長兼主任部長
認定資格等
日本呼吸外科学会指導医、
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本胸部外科学会指導医、日本外科学会指導医
日本がん治療認定医
Certificate of da Vinci System Training As a Console Surgeon
Message
”To heal the sick, and to advance the science.“
アメリカのメイヨクリニックで見つけたC.H.Mayoの言葉です。
私個人の手術経験数は5000例を超えていますが、日々の診療では患者さんに教えられることはしばしばです。
まずなによりも患者さんを誠心誠意全力で治療していくことが一番大切なことであり、その結果の積み重ねで医学が発展していくことを信じて頑張っていきたいと思います。

呼吸器外科臨床教授のご紹介
学外実習先として、北野病院呼吸器外科や聖路加国際病院呼吸器外科と提携しています。
同病院の呼吸器外科でのトレーニングを考えている学生さんは実習可能です(人数の上限があります)。
■大角 明宏
■小島 史嗣
北野病院 呼吸器外科主任部長
聖路加国際病院 呼吸器外科医長
認定資格等
日本外科学会 指導医・専門医
日本呼吸器外科学会 専門医・
胸腔鏡安全技術認定・ロボット支援手術プロクター
日本がん治療認定医機構 認定医
日本メディカルAI学会 公認資格者
Certificate of da Vinci Console Surgeon(手術支援ロボット術者資格)
肺精密縮小手術研究会 世話人
将来は同世代をリードする専攻医になるための、6か月〜2年の短期エクスターンシップも準備しています。
専攻医のニーズに合わせたコースを考えていますが、具体的には責任者に直接ご相談下さい。
専門医取得×ECFMG(USMLE)取得
専門医取得×医学英語マスター
専門医取得×臨床研究ベーシック(またはアドバンスト)
専門医取得×ロボット手術ベーシック
専攻医の論文指導には数多くの経験があり(詳細はこちら)、専攻医が最短距離で業績を積めるような指導体制をとっています。